2018.07.26
クラミジア、淋病、カンジダ、梅毒、性器ヘルペス、トリコモナス腟炎、B型肝炎、C型肝炎、HIV感染(エイズ)などの、性行為感染症が気になる時は、腟分泌物や血液検査で確認できます。
治療が必要な時には、適切に対処しますが、セックスパートナーの方も同時に治療しないと、お互いにうつりあうだけになります(ピンポン感染)。
パートナーの方への治療も致します。
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2018.07.26
一般的な検診の一つとして、健康状態を把握するために、採血をしておくことは大事です。
とくに、ホルモン剤を使用している際には、定期的な血液検診をした方が良いでしょう。
もし、異常が見つかれば、即座に対処していきます。
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2018.07.26
だるいという症状や、動悸、息切れがする、というのは、単なる疲労ではなく、貧血の可能性もあります。
我々が言うところの貧血とは、一般的に言われる「ふらふらする」や「立っていて具合が悪くなる」ことではありません。
実際に血液検査を行い、数値にて判断します。
原因として、子宮の病気や、悪性腫瘍などもあり得ますので、思い当たる方は検査をお勧めします
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2018.07.26
月経異常に伴う検査として、脳下垂体と呼ばれる臓器から分泌され、卵巣を刺激するホルモン(卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH))、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)、卵巣から分泌されるエストロゲンを調べます。
さらに、甲状腺異常でも月経異常などは起こり得るため、甲状腺刺激ホルモンや甲状腺ホルモンを測定することもあります。
卵巣の予備能(卵巣年齢)を調べる検査として抗ミュラー管ホルモン(AMH)というものも調べることが出来ます(この検査には保険適応がありません)。
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2018.07.26
一般的な婦人科検診では、内診のみで、超音波検査は含まれていません。
子宮の形態、腫瘍の有無、卵巣の状態を把握するために、最も簡便な方法が超音波検査です。
腟から超音波の検査器具を挿入し、子宮や卵巣の形態を確認します。
性交渉未経験の方では、経直腸(肛門から)に行う事もあります。
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2018.07.26
子宮の内部に細い棒状のブラシを挿入し、子宮内膜細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞を見つける細胞診検査が、「子宮体がん検診」です。
子宮頸がん検査に比べて、直接臓器の内側をこするため、痛みが伴うことがあります。
一般的な子宮がん検診では、子宮体がん検査はやらないことが多いです(横須賀市子宮がん検診には含まれていません)が、不正性器出血がある等あれば、やって頂いた方が無難です。外来で申しつけて頂ければ、すぐに検査可能です。
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2018.07.26
子宮頸部の細胞を綿棒やブラシなどでこすって細胞を集め、顕微鏡でがん細胞を見つける細胞診検査が、「子宮頸がん検診」です。
とくに症状がなくても、20歳を過ぎたら、1年に1回、子宮頸がんの検診を受けましょう。同時に内診も行いますので、子宮の大きさ、卵巣に何か腫れがないか、押して痛みはないかなどを検索します。
しかし、超音波検査をしないと、細かいところまでは把握できないこともあります。
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2018.07.12
ピルを使用していない人で発生する確率が1/10万人に対して、ピル服用で7~8/10万人になると言われていますが、妊娠状態ですと、30/10万人と言われています。一方で、連続して3ヶ月以上正しく服薬した場合、発症リスクは、ピルを飲んでいない人と同レベルまで下がるとも言われているので、過度に心配する必要もないと考えています。
しかし、脳梗塞、心筋梗塞などの血栓性疾患が既往にある方は使えませんし、エストロゲン依存性腫瘍である乳がんの既往のある方にも投与不可能です。また、喫煙されている方はもともと血液が濃いので、血栓ができやすいと言われており、とくに35歳以上の喫煙者では投与できないことになっています。その他、前兆をともなう片頭痛をお持ちの方にも使用できないことになっています。
他の副作用として、長期間の服薬で肝機能障害を起こすことが稀にあります。ただし、これは、どの薬剤でも起こり得るものです。
他には、服薬はじめに気持ち悪くなるというものがありますが、これは慣れることが殆どですが、全くダメな場合には、製剤を変えていくことがあります。
不正性器出血をともなう場合も、使用するピルのエストロゲン濃度が足りないこともあり、あえて中用量ピルを使うこともあります。
ピルを使用すると太る、という方もいらっしゃいますが、殆どの場合、食欲が増えることによる二次的なものです。ご自身で食べる量に気をつけていただければ、おそらく回避できます。一部の方に、プロゲステロンの副作用によるむくみ=体内への水貯留が原因で体重増加する方もいますが、これも服薬を止めれば速やかに戻ります。
喫煙者の場合、血栓症リスクが増大しますので、原則としてピルを服用するには禁煙して頂きます。
禁煙できない方や、服薬を毎日行う事が難しい方には、子宮内薬剤放出システム(避妊リング)による避妊もあります。外来で子宮内に薬剤(プロゲステロン)の付着した樹脂を挿入することで避妊効果をうみます。原則、経腟分娩の経験がある方が装着の対象になります。
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2018.07.12
月経をずらしたい、というときには、この消退出血を起こす時期を調整することでずらすのです。
そのため、何ヶ月もピルを服用することで、月経を停止させることも可能です(妊娠は、エストロゲンとプロゲステロンの高い状態が10ヶ月持続する状態です)。
当然、毎月出血させることもできますし、3ヶ月ごとの月経にすることも可能なのです。
長期間月経を停止させていても、特別な問題は起こりません。服薬を止めれば、また元通りに排卵、月経のサイクルが戻るだけです。
外からエストロゲンを投与することで、体としては、すでに体内にエストロゲンがあるので、排卵しなくてもよい=卵胞を発育させなくてもよいと考えることによって排卵を停止させます。
ピルの避妊効果は、この排卵の抑制作用、子宮内膜の増殖抑制と強制的な剥離によるものと考えられています。
正しく服用していれば、ピルによる避妊効果はほぼ100%と言われています。
また、自分で出すエストロゲンよりも、ピル服用によるエストロゲンの濃度が低いため、当然子宮内膜の増殖も少なくなります。少ない量が子宮から押し出されるので、生理痛が軽くなるのです。いまは、月経困難症(生理痛)治療を目的に作られた低用量ピルもあります。
ホルモン状態がほぼ一定となるので、ホルモンによる感情起伏も抑えられます。月経前緊張症の方に、低用量ピルを使用すると、症状が改善することも多くあります。
ピル内服中は調子がよいのに、月経が来るだけで体調が悪くなってしまう、という方の場合には、先ほど述べた長期間の月経停止を行うことで、体調を整えるという方法もあります。
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2018.07.12
ピルとは、エストロゲンという女性ホルモンとプロゲステロンという女性ホルモンの合剤です。エストロゲンもプロゲステロンも両方共に卵巣から分泌される女性ホルモンです。
月経周期の1日目から14日目にかけて、卵巣の中で卵胞という組織が発育します。14日目ころには2cm程度まで大きくなり、排卵します。排卵した後に、卵胞は黄体というものに変化します。卵胞は妊娠が成立しないと、14日間で寿命を迎え(月経周期の28日目)、退縮します。
卵胞からエストロゲンが分泌されます。エストロゲンは、子宮の内側にある子宮内膜を刺激し、細胞分裂を盛んにして増殖させます(増殖期)。
排卵後、黄体からエストロゲンと同時にプロゲステロンが分泌され、増殖した子宮内膜を維持安定させ、グリコーゲン分泌を盛んにし、着床の準備をします(分泌期)。
妊娠が成立していないと、この黄体が退縮するとともに、エストロゲンもプロゲステロンも分泌されなくなり、子宮内膜を維持することができなくなり、子宮からはがれおちます。
これが月経(生理)という現象です。プロゲステロンがなくなることで出血するので、「消退出血」とも呼ばれます。
ピルはエストロゲンとプロゲステロンの合剤です。簡単に言えば、服用することで排卵後の子宮内膜の状態を作り出すことになります。ピルを間断なく飲み続ければ、ずっと月経を停止させておくことができます。これは、妊娠に似た状態なので、このような治療を行うことを「偽妊娠療法」といいます。
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