院長ブログ

ピルの服用方法

2018.07.12

月経をずらしたい、というときには、この消退出血を起こす時期を調整することでずらすのです。
そのため、何ヶ月もピルを服用することで、月経を停止させることも可能です(妊娠は、エストロゲンとプロゲステロンの高い状態が10ヶ月持続する状態です)。
当然、毎月出血させることもできますし、3ヶ月ごとの月経にすることも可能なのです。

長期間月経を停止させていても、特別な問題は起こりません。服薬を止めれば、また元通りに排卵、月経のサイクルが戻るだけです。

外からエストロゲンを投与することで、体としては、すでに体内にエストロゲンがあるので、排卵しなくてもよい=卵胞を発育させなくてもよいと考えることによって排卵を停止させます。

ピルの避妊効果は、この排卵の抑制作用、子宮内膜の増殖抑制と強制的な剥離によるものと考えられています。

正しく服用していれば、ピルによる避妊効果はほぼ100%と言われています。

また、自分で出すエストロゲンよりも、ピル服用によるエストロゲンの濃度が低いため、当然子宮内膜の増殖も少なくなります。少ない量が子宮から押し出されるので、生理痛が軽くなるのです。いまは、月経困難症(生理痛)治療を目的に作られた低用量ピルもあります。

ホルモン状態がほぼ一定となるので、ホルモンによる感情起伏も抑えられます。月経前緊張症の方に、低用量ピルを使用すると、症状が改善することも多くあります。
ピル内服中は調子がよいのに、月経が来るだけで体調が悪くなってしまう、という方の場合には、先ほど述べた長期間の月経停止を行うことで、体調を整えるという方法もあります。

投稿者:内出医院

ピルとは

2018.07.12

ピルとは、エストロゲンという女性ホルモンとプロゲステロンという女性ホルモンの合剤です。エストロゲンもプロゲステロンも両方共に卵巣から分泌される女性ホルモンです。

月経周期の1日目から14日目にかけて、卵巣の中で卵胞という組織が発育します。14日目ころには2cm程度まで大きくなり、排卵します。排卵した後に、卵胞は黄体というものに変化します。卵胞は妊娠が成立しないと、14日間で寿命を迎え(月経周期の28日目)、退縮します。

卵胞からエストロゲンが分泌されます。エストロゲンは、子宮の内側にある子宮内膜を刺激し、細胞分裂を盛んにして増殖させます(増殖期)。

排卵後、黄体からエストロゲンと同時にプロゲステロンが分泌され、増殖した子宮内膜を維持安定させ、グリコーゲン分泌を盛んにし、着床の準備をします(分泌期)。

妊娠が成立していないと、この黄体が退縮するとともに、エストロゲンもプロゲステロンも分泌されなくなり、子宮内膜を維持することができなくなり、子宮からはがれおちます。

これが月経(生理)という現象です。プロゲステロンがなくなることで出血するので、「消退出血」とも呼ばれます。

ピルはエストロゲンとプロゲステロンの合剤です。簡単に言えば、服用することで排卵後の子宮内膜の状態を作り出すことになります。ピルを間断なく飲み続ければ、ずっと月経を停止させておくことができます。これは、妊娠に似た状態なので、このような治療を行うことを「偽妊娠療法」といいます。

投稿者:内出医院

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